知っておきたい精油の4つの性質
精油はいくつかの特徴な性質を持っています。
精油を正しく使いこなすために、
この4つは是非とも覚えておきましょう。
芳香性 - 香りがある
香りを放つ性質を芳香性と言います。
華やかな香りや爽やかな香りなど、
植物ごとに独特の香りを持っています。
揮発性 - 香りが広がりやすい
液体が気体になる性質を揮発性と言います。
精油は小皿などに垂らすだけで、
少しずつ揮発するので、
使用後には速やかに精油びんの蓋を閉める必要があります。
親油性・脂溶性 - 油に溶けやすく、水に溶けにくい
親油性・脂溶性 - 油に溶けやすく、
水に溶けにくい。
例を挙げれば、
ハンドクリームや芳香剤は、
この特性を生かしています。
火が燃え移りやすい - 引火性
揮発した物質が空気と混ざり合い。
他からの火や熱が移って燃え出す性質を、
引火性と言います。
火のそばで精油を扱わないように注意が必要なのは、
このためです。
安全のためにも引火性があることは特に大事です。
精油の瓶は遮光性のものを!
揮発しやすい、日光で変質しやすいので
精油は専用容器で保存する必要があります。
なかなか自分で精油を抽出することは
難しくて行わないかもしれませんが、
使いやすいように大瓶から小瓶に移す際は
専用容器を選びましょう。
精油のさまざまな作用
精油が我々にもたらす作用は多岐にわたります。
ここでは精油の作用の一例をご紹介します。
強壮作用(tonic effect) | 身体を活性化したり強くしたりする作用 |
去痰作用(expectorant operation) | 痰の排出を促し、痰を切る作用 |
抗ウイルス作用(antiviral action) | ウイルスの増殖を抑える作用 |
抗菌作用(antibacterial action) | 細菌の繁殖を抑える作用 |
抗真菌作用(antifungal action) | カビや酵母など、真菌の増殖を抑える作用 |
殺菌作用(bacteriocidal effect) | 主に人体にとって有害な細菌などの病原体を殺す作用 |
収れん作用(astriction) | 皮膚を引き締める作用 |
消化促進・食欲増進作用(Digestion promotion, appetite improvement) | 胃腸の消化活動を活発にして食欲を増進させる作用 |
鎮静作用(sedative action) | 神経の働きを鎮め、心と身体をリラックスさせる作用 |
鎮痛作用(pain-relieving effect) | 痛みを和らげる作用 |
保湿作用(moisturizing effect) | 皮膚の潤いを保ち、乾燥を防ぐ作用 |
ホルモン調整作用(hormonal control) | ホルモンバランスを整える作用 |
虫除け作用(insect proofing) | 虫を寄せ付けない作用 |
免疫賦活作用(immunopotentiative action) | 免疫の働きを高め、活性化する作用 |
利尿作用(diuretic effect) | 尿の排泄を促進する作用 |
東洋においても西洋においても、
昔から人々は植物を薬として用いてきたのもうなづけます。
植物のエッセンスが詰まった精油は、
こんなにもさまざまな作用があります。
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